The Keeper 2

the New Museum/July20- October 2 2016

 ( from Atarara New York art journal )

Korbinian Aigner (1885-1966)はドイツ人のカソリックの牧師でリンゴとナシの品種と収穫をドキュメントした絵はがきサイズを絵を900点以上も残しています。ナチスに抵抗したために1939年にはDachauの収容所へ送られ強制労働を課せられますがその間もリンゴの栽培をしていました。その間に種を蒔いてそれから新しい品種を作り出したりもしていたそうです。

1980年からニューヨークに住んでいるYuji Agematsuさん(b.1956)の作品.毎日シティーを散歩し、ストリートから拾ってきたタバコの吸い殻、ガム、箱や植物や布の切れ端など小さな屑を写真を撮ったり、ピンで留めたり、彼独特のシステムにオーガナイズするそうです。この作品はタバコのパッケージのセロファンの中にそれらが入っています。

スェーデン人のHilma af Klint (1862-1944)は子供の時に妹の死をきっかけとしてスピリチュアリズムに傾倒します.オートマティックドローイングとライティングでメッセージを送ってくる”High Masters”とコミュニケーションができると言っていたそうです。af Klintは千点以上の作品を残していますが、作品を理解してもらうには当時では困難だろうから没後20年間はプライベイトにキープしておいて世間からは隠しておくようにという遺言を残したそうです。そして1960年代に公開された時、モンドリアン、カンディンスキーと同時代に抽象画を描いていたaf Klinは抽象絵画のパイオニアという評価を受けるようになります。

右から二番目の作品のディテール

http://www.newmuseum.org/exhibitions/view/the-keeper

The Keeper 1

the New Museum/July20- October 2 2016

 ( from Atarara New York art journal )

“The Keeper” はオブジェ、アートワーク、イメージなどを保存しておく行為をテーマにした展覧会です。集めるという行為に対しては、コレクションと「収集癖」ホーディングの違いなども当然考えてしまう人も多いことだと思います。ここで展示されたいたものもたぶんきちんとオーガナイズされていたものもあれば、ゴミの山の状態で集積したいたものもあったかもしれません。一般には価値の低いと思われている物、一個では特徴のないものがたくさん集まった時コレクションとして意味を持ち始める分岐点はとても興味深いと思います。(撮影はOKでした。)

ドイツ人の Ydessa Hendeles(b1948)の“Partners (the Teddy Bear Project)” の作品はティディーベアーと一緒に撮られた3000枚の額にいれられた写真(多くの写真は20世紀前半に撮られたもの)と数点のヴィンテージのティディーベアーで構成された中二階もある一部屋です。

オーストリア人のアーティストOliver Croy がジャンクショップで387個の家のモデルを見つけ、Croy と評論家のOliver Elser はそれらはオーストリア人Peter Fritz (1916-1992)が作ったものだと突き止め保存する事にします。Peter Fritz については保険会社員だったという事以外は何も知られていません。その模型は想像上で作られていますがスイス地方のスタイルの建物でファームハウス、銀行、教会、典型的な一般住宅、宿泊施設、ガソリンスタンドまで作られています。段ボール、マッチ箱、包装紙、雑誌のの切れ端などが材料です。

ブラジル人のArthur Bispo do Rosário (circa 1910-89)はキリストとブルーエンジェルたちが彼を訪れたと言い出した後50年間にわたってリオデジャネイロの精神病院の保護施設に収容され、その間に800点以上のタペストリー、彫刻、神のさばきの日のための衣装を作りました。

Bispo の出身地Japaratubaでは男性が宗教用の旗を作る伝統があり、彼はそのクラフトのテクニックを取り入れていたようです。その刺繍の中に時々ブルーの糸が使われていますが、それは病院の制服をほぐした糸を使ったものだそうです。

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